精選版 日本国語大辞典 「吸付」の意味・読み・例文・類語
すい‐つ・ける すひ‥【吸付】
〘他カ下一〙 すひつ・く 〘他カ下二〙
① 吸って付着させる。また、物を吸うように密着させる。吸引させる。
② 吸ってタバコに火をつける。タバコを吸う。
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉四「仕事を片づけて一服吸(スイ)つけ」
③ (「つける」は、いつもそうしなれているの意) 吸いなれる。タバコなど、いつもそれを吸う。
すい‐つ・く すひ‥【吸付】
[1] 〘自カ五(四)〙 吸って、または吸ったように、ぴったりとくっつく。吸ったように離れなくなる。密着する。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「つきとつきぬる物は皆すいつきて」
※彼岸過迄(1912)〈夏目漱石〉二二「彼の頭は考へれば考へる程、同じ場所に吸ひ付いたなり丸で動くことを知らなかった」
[2] 〘他カ下二〙 ⇒すいつける(吸付)
すい‐つき すひ‥【吸付】
〘名〙
① 吸いつくこと。また、そのもの。
② 「すいつきざん(吸付桟)」の略。
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