吹乱(読み)ふきみだる

精選版 日本国語大辞典 「吹乱」の意味・読み・例文・類語

ふき‐みだ・る【吹乱】

[1] 〘他ラ四〙 風が強く吹いて乱す。吹き乱す。
万葉(8C後)一〇・一八五六「我がかざす柳の糸を吹乱(ふきみだる)風にか妹が梅の散るらむ」
[2] 〘自ラ下二〙 風が吹いて乱れる。
※義孝集(974頃)「あまつ風吹みたれぬる春なれば心のどかに花もみるまじ」

ふき‐みだ・す【吹乱】

〘他サ四〙 風が吹いて乱す。
有明の別(12C後)三「さきこぼれたるをみなへしの、いたくふきみだされたるに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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