吹染(読み)ふきぞめ

世界大百科事典(旧版)内の吹染の言及

【料紙装飾】より

…実物では緑色の紙の表にまばらに金粉をまいた〈緑金箋(りよくきんせん)〉があり,文書にみえる〈金塵緑紙〉に相当するものである。正倉院にはこのほか実物として,胡粉や黄土で雲や鳥獣を刷毛描きした〈絵紙(えがみ)〉,型紙をのせて絵具を吹きつけ(吹染(ふきぞめ)),花卉飛雲鳥蝶などを白く抜き出した〈吹絵紙〉などが保存されている。奈良時代に盛んに行われた写経の料紙としては,香木を細かく砕いて漉(す)き込んだ〈荼毘紙(だびし)〉が知られ,染紙では紫紙や紺紙が多く,この上に金泥や銀泥で経文が書写された。…

※「吹染」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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