吹留(読み)ふきとむ

精選版 日本国語大辞典 「吹留」の意味・読み・例文・類語

ふき‐と・む【吹留】

〘他マ下二〙
① 風が花びらや葉などを吹き寄せてきてとどめる。
式子内親王集(12C末‐13C初)「吹とむるおち葉が下のきりぎりすここばかりにや秋はほのめく」
② 風が吹き残してあとにとどめる。吹いたあとに残る。
※義孝集(974頃)「吹とめぬ風ぞかなしき春のよの色のつねなきことを思へば」
③ 吹いてきて、そこにとどまる。それ以上吹いてゆくのをやめる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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