世界大百科事典(旧版)内の吾妻ざわりの言及
【さわり】より
…〈さわり〉の装置は,上駒を短くして,第1弦(一の糸)を上駒からはずし,二と三の糸だけを上駒の上にのせ,一の糸は直接棹に触れるようにしたもので,さらに棹の上部の乳袋にさわりの山と谷を作って弦の振動を複雑にしている。また,さわりの山や谷を作るかわりに,棹の下から金属のネジを通し,その先端が一の糸に触れるように工夫された〈吾妻(あづま)ざわり〉は,現在,常磐津節や清元節で盛んに用いられている。【加納 マリ】。…
※「吾妻ざわり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」