呂刑(読み)りょけい

世界大百科事典(旧版)内の呂刑の言及

【宮刑】より

…腐った樹木は果実を結ばないということから,生殖器を除去するこの刑を腐刑ともいう。古くは殷代から施行されていたとされ,《書経》の編名の一つで周の穆王(ぼくおう)時代(前10世紀ごろ)の刑書といわれる〈呂刑〉には,4種の肉刑の中に含まれている。本来,宮刑は姦淫罪に対する刑罰であり,犯罪時に使用した身体の一部に直接害悪を加える反映刑であった。…

【重黎】より

…中国の開闢(かいびやく)説話にみえる神。《山海経(せんがいきよう)》大荒西経に,帝が重と黎とに命じて天地を隔てさせたことがみえ,《書経》呂刑(りよけい)では蚩尤(しゆう)が乱を作(お)こし,苗(びよう)民が虐を為すので,重黎に命じて天地を隔絶させたとする。〈呂刑〉は姜(きよう)姓と苗民との闘争を経典化したものであるが,重黎は楚の先公としてその世系にみえ,当時の楚の役割を示す説話であろう。…

※「呂刑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む