周辺史観(読み)しゅうへんしかん

世界大百科事典(旧版)内の周辺史観の言及

【従属論】より

…しかし一方では,民族や国家などのナショナルな枠組みの欠落,世界市場との包摂関係という流通面のみをみる生産関係欠落論,低開発の外因決定論であるという指摘などからなる批判をも浴びている。ともあれ,16世紀以来の世界史を被支配周辺部からみようとする周辺史観,低開発を一国ごとではなく世界システムのなかに位置づけようとする世界資本主義論,といった従属派に共通の視座の強調という点において,フランクによる貢献は大きい。 日本において紹介ずみ,あるいは紹介されつつある他の論者・著書には以下のものがある。…

※「周辺史観」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む