世界大百科事典(旧版)内の周辺回折波の原理の言及
【回折】より
…前者はホイヘンスの原理に基づくものであり,回折現象が生ずるスリットや障害物の通過領域に二次的な球面波を出す二次波源を考え,二次波源からの球面波の干渉として回折現象を説明しようとするものである。後者は周辺回折波の原理とも呼ばれ,回折現象を生じさせるスリットや障害物の周辺から回折波が発生し,この周辺回折波と周辺以外の部分を一様に通過する平面波との干渉によって回折現象を説明するものである。理論的には,ホイヘンス=フレネルの回折理論は回折面における面積分に帰するため,その評価が容易であり今日まで多くの人々によって発展させられてきた。…
※「周辺回折波の原理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」