世界大百科事典(旧版)内の味覚性発汗の言及
【汗】より
…この発汗では皮膚面に排出された汗の水分が蒸発するに際して気化熱を奪い,それによって体熱の放散に役立つので温熱性発汗thermal sweatingと呼ばれる。このほか,ときに強い酸味や辛味などの味覚刺激によって発汗が起こることがあり,味覚性発汗gustatory sweatingと呼ばれる。精神性および温熱性発汗は,いずれも発汗中枢と呼ばれる脳の一定部位の神経活動によって交感神経を介して分泌の調節が行われる。…
【味覚】より
…この反射はただ一度の条件づけで長時間持続し,ヒトが食あたりの後,特定の物を食べなくなるのによく対応している。そのほか味溶液を口に入れると唾液が出たり(味覚唾液反射gustatory‐salivatory reflex),涙が出たり(ワニの涙crocodile tears),汗が出たり(味覚性発汗taste sweating)する。また甘い物をなめると心拍数が遅くなり,苦い物をなめると心拍数が速くなる。…
※「味覚性発汗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」