世界大百科事典(旧版)内の命橋の言及
【朝鮮】より
…中部以北の万神は,巫病にかかった人が,そのときに憑(つ)いた神を守護神(身主モムチュmomchu)とし,有名な万神の下で修業して入巫する師弟継承の形をとり,賽神においては激しい歌舞を通じて憑依(ひようい)状態になって神おろしして神託をのべることで有名である。巫堂と信者との関係は,賽神の依頼を通じて結ばれる一回契約的なものでもありうるが,より永続的な関係としては,中部以北の場合,病弱な子どものすこやかな成長を願って子どもの姓名と生年月日を書いた命橋(ミョンタリmyŏngtari)という布を万神にそなえ,万神と神親子関係を設定する。命橋によって結ばれた神子たちが,個々の万神の信者の中核をなすことになる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」