世界大百科事典(旧版)内の《哀惜詩集》の言及
【デュ・ベレー】より
…詩集《オリーブ》(1549)はペトラルカらを模した〈ソネ〉(十四行詩)50編より成り,みずからの主張を実践するものであった。53年一門の顕官ジャン・デュ・ベレーに従ってローマに赴き,4年間の滞在中に《ローマの古跡》《哀惜詩集》《田園遊楽詩集》(すべて1558)を構成する詩編を綴った。第1のものはみずからの視座を意識しつつ古代ローマの文化を賛美するソネ集,第2のものは彼の最高傑作とされる191編のソネ集で,現実のローマの生活で体験される偽善と悪徳を風刺嘲笑し,望郷の悲痛な思いを吐露する。…
※「《哀惜詩集》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」