《哀惜詩集》(読み)あいせきししゅう

世界大百科事典(旧版)内の《哀惜詩集》の言及

【デュ・ベレー】より

…詩集《オリーブ》(1549)はペトラルカらを模した〈ソネ〉(十四行詩)50編より成り,みずからの主張を実践するものであった。53年一門の顕官ジャン・デュ・ベレーに従ってローマに赴き,4年間の滞在中に《ローマの古跡》《哀惜詩集》《田園遊楽詩集》(すべて1558)を構成する詩編を綴った。第1のものはみずからの視座を意識しつつ古代ローマの文化を賛美するソネ集,第2のものは彼の最高傑作とされる191編のソネ集で,現実のローマの生活で体験される偽善と悪徳を風刺嘲笑し,望郷の悲痛な思いを吐露する。…

※「《哀惜詩集》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android