世界大百科事典(旧版)内の哲学的意味論の言及
【意味論】より
…自然言語の記号としての記号の性格と機能,自然言語のもつ同音異義語や多義語にみられる多義性,さらに,そのことからくる危険性などが,論理学的意味論の立場から見た言語学的意味論の問題点と考えている。 意味論はこれまで言語学的意味論と哲学的意味論が互いに補い合う形で発展してきており,現在では一方で言語学,もう一方で哲学の二つにまたがる典型的な境界領域の学問となっている。 今日用いられるのと似通った〈意味の科学〉という意味でセマンティクスなる語が使われたのは,フランスの言語学者M.ブレアルの《意味論研究》(1897)ないし,《言語の知的法則,意味論断片》(1883)であるが,この時点でもまだ意味の変化を支配する法則を意味しており,これ以前のドイツの学者K.H.ライジッヒのセマシオロジーとほぼ同じ内容である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」