世界大百科事典(旧版)内の唐様飾の言及
【日本建築】より
…とくに神社社殿形式や,細部の彫刻などに変化あるものが多く,禅宗様化して木割りが細かくなり,装飾を多くとり入れた和様は,つぎの桃山時代の豪華な様式を生みだす基盤となった。住宅の面でも,寝殿造はしだいに間仕切りがふえ,複雑な平面をもつようになってきていたが,宋・元の絵画,工芸品など唐物(からもの)の伝来により,これを飾りたてる唐様飾が発達した。これらは室町時代からしだいに設けられるようになった独立の接客空間(会所)に飾られ,座敷飾としての床,棚,付書院が発生した。…
※「唐様飾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」