世界大百科事典(旧版)内の唐湊の言及
【坊津[町]】より
…【吉成 直樹】
[歴史]
名称は,百済の僧日羅が創建したと伝える真言宗一乗院が三所に坊舎を建て,上坊,中坊,下坊と呼んでいたことによるという。海外とのつながりが多く,〈唐湊(からのみなと)〉とも呼ばれる。遣唐使船の航路に,九州沿岸を南下し種子,屋久,吐噶喇(とから),奄美,沖縄と島伝いに航行し,揚子江沿岸へ行く南島路があり,記録上は坊津は登場しないが,九州最南端に位置し,停泊に適した地勢からみて,坊津も利用されたと考えられてきた。…
※「唐湊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」