世界大百科事典(旧版)内の善行章の言及
【軍服】より
…68年,箱(函)館五稜郭に拠った榎本武揚以下の人々は,袖に金線を巻いたフロックコートに蝶ネクタイ,帽章はのちに抱茗荷(だきみようが)と俗称するところの,錨と桜花を桜葉で抱いた紋章をつけていた。維新政府は70年に海軍はイギリス式と布告し,服装もイギリス式だが,士官帽前章は幕府海軍のものを踏襲し,礼服の襟の金鏽は日本らしく桜の花葉と錨をアレンジし,イギリスではV形の善行章を∧形に変えた。76年まで存在した海兵隊もイギリス海軍を模し,その楽隊の赤い上衣は軍楽隊の礼装に長く残っていた。…
※「善行章」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」