世界大百科事典(旧版)内の《四季》のトムソンの言及
【トムソン】より
…イギリスの詩人。スコットランドの牧師の子に生まれ,エジンバラ大学を卒業。早くから田園自然の美に対するこまやかな感情をこめて詩を書いた。ロンドンに出てA.ポープをはじめとする一流の文人たちと交わり,1726年に《冬》と題する長詩を発表。その後はほぼ毎年《夏》《春》《秋》と書き足して,30年に《四季》が完成した。形式上からは,当時全盛の堅苦しい英雄対韻句(ヒロイック・カプレット)を捨てて,もっとのびやかなブランク・バース(無韻詩)を選び,内容的には自然の風物に深い愛情を惜しみなく注いだ点で,時代を大きく超えた作品であった。…
※「《四季》のトムソン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」