世界大百科事典(旧版)内の四官の言及
【座頭】より
…(2)室町時代に盲人の琵琶法師明石覚一によって形成されたと伝える当道座(当道)は,雨夜(あまよ)尊(仁明天皇の皇子人康親王)を始祖とするという琵琶法師の座であった。座頭はこの当道座に設けられた四官(検校(けんぎよう),別当,勾当(こうとう),座頭)の最下位。剃髪した僧体の盲人で,その名の上に〈城〉,あるいは下に〈一〉の字を多く使用し,琵琶を伴奏として《平家物語》や《曾我物語》を語り,ときには早歌や小歌をうたった。…
【占星術】より
… 前漢期には天上界と地上界を対応させる思想は天人相関説とよばれ,五行思想によって官僚制社会の理想を天空の星座(星官)に擬して表し,天空の異変から地上の政治のあり方を読み取った。《史記》天官書は,周天に配せられた二十八宿を東西南北の4方位に分類して四官とし,天の北極を中心にした星座を紫微,太微,天市などよりなる中官星とした。中官星のなかには道家の神の太一や天帝があり,北斗七星は帝車に見たてられ,またカノプスは老人星と名付けられてこの星が見えるのは瑞祥だとされた。…
※「四官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」