世界大百科事典(旧版)内の四弘行願の言及
【本願】より
…すべての仏・菩薩に共通する一般的な総願と,それぞれの仏・菩薩が独自の目的でおこした固有の別願とがある。前者は四弘誓願(しぐぜいがん),四弘行願(しぐぎようがん),四弘願などといい,誓ってすべてのものをさとりの彼岸に渡そう(衆生無辺誓願度(しゆじようむへんせいがんど)),誓ってすべての煩悩を断とう(煩悩無量誓願断(ぼんのうむりようせいがんだん)),誓ってすべての仏の教えを学ぼう(法門無尽誓願学(ほうもんむじんせいがんがく),または法門無尽誓願知(せいがんち)),誓ってこの上ないさとりに至ろう(仏道無上誓願証(せいがんしよう),または仏道無上誓願成(せいがんじよう))の四つをいう。この原形は《心地観経》に認められるが,智顗(ちぎ)に至ってこのような形になったとされ,宗派によって字句に多少の異同がある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」