世界大百科事典(旧版)内の四方手の言及
【鞍】より
…前輪・後輪の外半部を海,内半部を磯とよび,磯には胸繫(むながい)や尻繫(しりがい)をとめるための鞖(しおで)がつけられている(図)。鞖は四方手とも書き,日本の5,6世紀には青銅,金銅または鉄の鉸具(かこ)あるいは遊環が多かったが,奈良時代以後は革または組紐で輪につくってその用にあてた。古墳の副葬品として発見される鞍は,鞍橋につけた金具だけが残ったもので,海の外まわりをおおっていた覆輪(ふくりん),海金具,磯金具,鞖などが多い。…
※「四方手」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」