世界大百科事典(旧版)内の図画署の言及
【朝鮮美術】より
…儒林の士人たちは教養の一端として余技で作画を楽しんだが,それらの作品は中国の古典に依拠し,儒者の教養に関係する類の画題が多く,儒画と呼ばれた。これら文人以外にも,宮中の画事に携わる図画署(とがしよ)の画員やその他の職業画家が活発な絵画活動を展開した。すなわち,この時期の絵画は,文人の社会を中心にした詩・書・画一致の主観的理想主義とでもいうべき絵画と,図画署を中心にした客観的写実主義とでもいうべき絵画の二つに大別できよう。…
※「図画署」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」