世界大百科事典(旧版)内の国民職業能力申告令の言及
【勤労動員】より
…したがって労働統制といっても,技能者を軍需産業に優先的に確保するためのものであった。しかし戦局の拡大は労働力不足をいっそう深刻なものとし,1939年には国民職業能力申告令が出され,国民の職業能力が登録された。その範囲は,はじめ一定の技能者に限定されていたが,しだいに未経験の可動労働者まで含まれるようになった。…
【徴用】より
…日中戦争の全面化以降にとられた労働力の強制動員政策。徴用制は国家総動員法のもと,国民職業能力申告令による国民登録制の整備を背景にして,1939年7月に国民徴用令が公布されて開始した。当初は申告を義務づけられた職種の技能,技術者を対象とし,職業紹介,募集などで重要産業に人員を確保できない場合は,総動員業務を行う官庁の請求により,必要に応じて徴用がなされることになっていた。…
※「国民職業能力申告令」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」