《国王牧歌》(読み)こくおうぼっか

世界大百科事典(旧版)内の《国王牧歌》の言及

【テニソン】より

…つづく《モード》(1855)は,〈抒情的モノドラマ〉と詩人の呼ぶ野心作だったが,前作ほど好評ではなかった。このあと海辺の町の悲恋の詩《イノック・アーデン》(1864)や,アーサー王伝説に時代思潮を織りこんだ長編詩《国王牧歌》(1859‐89)を完成,ますます信仰と懐疑,希望と失意の葛藤にのめりこみ,死と霊魂不滅の意味を探求しつづけた。《ディミーターその他の詩編》(1889)の〈砂州をこえて〉は広漠無限の海へ復帰する詩人の人生への決別のうたであるといえよう。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」