世界大百科事典(旧版)内の国税審査会の言及
【国税不服審判所】より
… 法令について長官と所長の解釈を調整するために,所長は,長官通達に示された法令解釈と異なる解釈によって裁決するとき,または重要な先例となると認められる裁決をするときは,あらかじめ意見を長官に申し出なければならない。長官は,この申出について所長に指示をするが,所長の意見が審査請求人の主張を認容するものであり,かつ長官が所長の意見を相当と認める場合をのぞき,国税審査会の議決に基づいて指示をしなければならない(国税通則法99,100条)。この規定については,まず国税庁長官がもっぱら法令を解釈して通達を発し,国税庁付属機関の長たる所長はその長官通達に基づいて裁決を行うのが原則であるが,所長は例外的にその意見を長官に申し出ることができる,と解する説がある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」