世界大百科事典(旧版)内の国際捕獲審検所の言及
【国際裁判】より
…第1次大戦後,真に常設的な裁判所で,普遍的なものとして,常設国際司法裁判所(PCIJ)が設置され,第2次大戦後にこれを継承したのが国際司法裁判所(ICJ)である。このほか,特別の裁判所として,1907年に立案された国際捕獲審検所(捕獲),08年から10年間存続した中米司法裁判所,第1次大戦後の混合仲裁裁判所,第2次大戦後に戦争犯罪人処罰のために設けられた国際軍事裁判所および極東国際軍事裁判所があり,また48年のジェノサイド条約では国際刑事裁判所の設置が予定されているが,まだ実際には設けられていない。なお,1996年国連海洋法条約発効に伴い,ハンブルクに国際海洋法裁判所が設置された。…
【捕獲】より
…しかし,今日では,日本国憲法が,戦争の放棄(9条),および特別裁判所の禁止(76条)を定めているため,捕獲審検所が設置されることはない。1907年には,各国の捕獲審検の再審機関として,国際法に直接基づく国際捕獲審検所を設立する条約が作成されたが,効力を発することなく終わった。 なお,以上の捕獲に関する規則は,軍用航空機が,敵国や中立国の航空機およびその積荷を捕獲する場合についてもほぼ適用される。…
※「国際捕獲審検所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」