土佐宗己(読み)とさそうき

世界大百科事典(旧版)内の土佐宗己の言及

【土佐派】より

…しかし,本来土佐派が創出した洛中洛外図,花木図,日月図,柳橋図などの新しい意匠は,かえって近世初期に他の諸画派で引き継がれ,そこで成熟した事実は否めない。この活況を呈した桃山画壇で,光茂の門人の中から土佐光吉が泉州堺でようやく土佐派の細画様式のみを維持して光則や広通に伝授し,他に土佐宗己(そうき)が絵屋(えや)を創立したことが知られるにすぎない。やがて,1634年(寛永11)に土佐光則と門人の広通は堺から京都に進出し,光則の子の土佐光起が宮廷の絵所預となって念願の土佐派を再興し,広通は晩年に住吉派を興して子の広澄に託した。…

※「土佐宗己」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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