土居水也(読み)どいみずや

世界大百科事典(旧版)内の土居水也の言及

【清良記】より

…全体は軍記物語であるが,第7巻が《親民鑑月集》と題されて,清良の農政上の諮問に対して松浦宗案が単に農政の心得だけでなく,土壌,作物の品種・栽培,肥料,農業労働等について詳細な意見を述べているところから,経済史・農業史の立場から《清良記》といえば,この巻をさし,かつ日本最古の農書として紹介されていた。ただし研究が進むにつれて,異本が多く,内容的にも問題が少なくなく,著者も1654年(承応3)に没した土居水也とされる等,その記載事項のすべてが戦国末期の農業事情を記述しているとは断定しがたく,むしろ近世農業への移行過程を示すものとされている。一般論としてはそうであるとしても,個々の事実についてはなおそれぞれ吟味の余地がある。…

※「土居水也」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android