世界大百科事典(旧版)内の土師器窯の言及
【窯】より
…上部の構造や焼成法は不明である。平安時代の土師器窯に石川県小松市戸津古窯跡群がある。多数の須恵器窯跡群の下方斜面に群在し,幅・奥行きとも1.5~2mの馬蹄形の平面の半地下式窖窯である。…
【土師器】より
…土師器の焼成は,まず野焼きにはじまり,須恵器出現以後に簡単な構造の窯が用いられるようになったと思われる。これまでに知られている三重県水池遺跡の土師器窯は,奈良時代に属し,窖窯(あながま)の系統につらなるものだが,須恵器窯と比較して規模は著しく小さく,構造も単純である。 奈良時代末,平安時代初期という時期は,日本古代の土器生産における一転機であった。…
※「土師器窯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」