世界大百科事典(旧版)内の土木工学校の言及
【工学】より
…本項では,後者の意味での近代工学の形成とその教育体制の整備に関して歴史的概観を示す。
[近代工学教育の形成と展開]
フランスの土木工学校École des Ponts et Chausées(1747設立)やフライベルク鉱山学校Bergakademie Freiberg(1765設立)など,18世紀中葉以降,ヨーロッパ各地では各種の技術学校が設立されはじめた。近代国家を建設・整備し,産業革命を遂行するには,高度で体系的な知識をもった技術者が必要とされたからであった。…
【土木技術】より
…その背景には,築城術,軍用道路の建設など,近世国家の重要な基盤であった軍事技術のかなりの部分が土木技術に負うところが大きかったことがあげられる。フランスでは工兵士官養成や軍事技術の研究のために1747年土木工学校が,さらに,94年にはエコール・ポリテクニクが創立され,土木技術の組織的な教育が始まった。このように土木技術は軍事技術の一翼として発達してきたが,一方ではそれらとは異なる橋,運河,治水,道路舗装など,産業,市民生活と密着した分野へもその成果がとり込まれるようになり,1750年ころから,イギリスにおいてこれら市民生活の基盤を形成する土木技術に対してcivil engineering(土木工学)のことばが用いられるようになった。…
※「土木工学校」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」