世界大百科事典(旧版)内の圧延穿孔の言及
【金属管】より
…ピアサーに荷重して押しあけるほうが内面きずのない良い管が製造できることがわかり,また,芯にざく穴があく傾向のあるロール傾斜圧延でもピアサーで穿孔ができることがわかってきた。そこで円形断面の型の中で内接する正方形断面ビレットに円筒ポンチを押し込み,中心に穿孔すると余肉は周囲のダイスになじんで素管ができるという,イタリアのカルメスのアイデアを生かして,2段の穴型圧延機に正方形断面ビレットを押し込み,ピアサーにより穿孔する圧延穿孔法が1970年代初めに新日本製鉄の技術者たちにより開発された。このようにつくられた素管は,その後芯金(マンドレル)を使用したり,あるいは使用せずに延伸圧延されて製品の管とされる。…
※「圧延穿孔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」