世界大百科事典(旧版)内の在外邦人の言及
【移民】より
… 長期間他国に居住し,農業労働あるいは各種産業の非熟練労働に従事するという狭義の近代移民は,1868年(明治1)の官約ハワイ移民153人(元年組)を先駆に,80年代から本格化した。以後第2次大戦の敗戦まで約60年間は近代移民の最盛期で,敗戦前後の一般在外邦人数は北米がざっと41万(うち約半数がハワイ),中・南米が24万とされている。台湾,朝鮮をはじめ日本の植民地は人口密度が高く,千島・南樺太(敗戦時28万),中国東北(満州)への農業移民(同27万)を除けば日本人労働力の移住は微々たるもので,政治的支配関係を背景とする軍人,官吏,会社員,中小経営者層が移住の主力であるから,狭義の移民とは異なる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」