世界大百科事典(旧版)内の地域標準化の言及
【標準化】より
…これらの標準化は,本来それぞれ自主的に行われるものであるが,品物やサービスについて経済的な効果をあげることを,第1に期待している点では,いずれも一致しているので,この観点からすれば,相互に密接な関係を保ち,国際標準化を頂部とし,国家的標準化・団体内標準化を狭み,社内標準化を基部とするピラミッド的な体系を形づくるように,総合的に運営されることが望ましい。なお,地理的,経済的,行政的に密接な関係をもつ国々が協力して行う〈地域標準化〉と呼ぶものがあり,ヨーロッパ地域,旧ソ連東欧圏などにその例をみるが,国際標準化が世界各国を含んでいるのに対し,地域標準化は関係する国を限っている点に違いがあり,前述の体系の中に位置づけるのは適当でない。また,一つの国の中の官公庁が,品物・サービスの調達にあたって行う標準化があり,予算の有効利用,調達業務の合理化におおいに役だっているが,この標準化は,前述の体系でいえば,社内標準化と同じ水準のものである。…
※「地域標準化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」