世界大百科事典(旧版)内の地租条例の言及
【地租】より
…しかし,この引下げにもかかわらず地租の重圧は解消せず,明治10年代における自作農民の急速な没落の重要な契機の一つとなり,地租軽減の要求は自由民権運動における中心的要求の一つとして掲げられた。84年の地租改正条例の廃止,地租条例の制定によって,物品税の増加とともに地租率をやがて100分の1にまで引き下げるという公約と5年ごとに地価改訂を行うという規定は撤廃され,地租はそのまま固定された。このため,高額地租を不満とする地租軽減運動は,自由民権運動の敗北後も継続されることになった。…
※「地租条例」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」