報恩光孝禅寺(読み)ほうおんこうこうぜんじ

世界大百科事典(旧版)内の報恩光孝禅寺の言及

【安国寺】より

…大和,尾張,伊豆,下野,土佐の5ヵ国については未詳であるが,興福寺の一国支配権が認められていた大和国を除いては,すべて一国一寺の安国寺が設定されたものと推定される。 安国寺・利生塔の設置については,天平時代の国分寺を模したという説もあるが,実際に寺塔設置を推進した直義が模倣したのは,安国寺の方は,北宋末に民心慰撫のために徽宗が建てた天寧禅寺や南宋の高宗が父徽宗の菩提のために各州に設けた報恩光孝禅寺,利生塔の方は,インドの阿育王が建てた8万4000の舎利塔や隋の文帝が全国110余ヵ所に設立した舎利塔などであろうと思われる。なお利生塔の着想は,夢窓が若いころ学んだ鎌倉円覚寺の舎利殿における道俗の舎利信仰からきているかもしれない。…

※「報恩光孝禅寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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