塩尻法(読み)しおじりほう

世界大百科事典(旧版)内の塩尻法の言及

【塩田】より

…また入浜塩田では一度で全地盤の鹹砂を集める(丸持)方式のほかに,塩付をよくするため1/2面を交互に2日ずつさらす(替持),1/3面を順番に3日ずつさらす(三ッ一)方式があった。
【塩田の歴史】
 乾燥した海藻を集めて,海水を入れた容器でこれをすすぎ,塩分を溶解させて鹹水を得る方法から,乾燥した砂を集めて同様に採鹹する方法(塩尻法)に移るのが3~7世紀と推定され,7~8世紀には同一地盤でこれをくり返す塩田法に進歩したと思われるが,11世紀にはすでに汲潮浜が成立していた。入浜系では13世紀中ごろに簡単な防潮堤ができ,干満時間に関係なく作業を行えるようになり,17世紀初頭に東播磨で入浜塩田が成立し,これが近世を通じて瀬戸内一帯に約4000haも干拓され,全国産額の80%以上を生産し,漸次他様式の製塩を衰退させていった。…

※「塩尻法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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