世界大百科事典(旧版)内の境迎の言及
【宴会】より
…また地域の共同体の人々は,一面では閉鎖性を保ちながら,反面では外からその共同体を訪れる貴人,賓客,まれびとを,手厚くもてなした。そうした貴人等は,中央から派遣される使者,赴任してきた国司などさまざまであるが,こうした者が目的地に到着すると,人々は自分たちの共同体の境界地点まで出向いてこれを迎え(境迎(さかむかえ)という),その日からはじめて3夜連続の酒食のもてなしをし,多量の引出物を贈るのである。その酒食のもてなしを古くは〈供給(くごう)〉といい,後に落着三日厨(おちつきみつかくりや)と称したが,これは貴人,賓客,まれびとに対する共同体としての奉仕であった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」