世界大百科事典(旧版)内の声類の言及
【字音】より
…右肩の数字は声調),阿/’a1/((I)V/T),頗/p‘a2/(IV/T),偶/ʌu2/(IVF/T),慣/kuan3/(IMVF/T),追/ṭiuei1/(IM(2)VF/T),律/liuet(4)/(IM(2)VF/(T))となる。Iを声母(声類),MVF/Tを韻母(韻類)と呼ぶ。 韻書では声母と韻母の組合せで音を示す〈反切(ハンセツ)〉が伝統的である。…
【韻書】より
…漢代以来,経書に対する注釈の一部としておこなわれてきた注音の作業は,反切というすぐれた注音方式がいきわたるにつれ,韻母部分を中心とするものではあるが,やがて音韻体系の把握へと向かい,韻書の発生をみるに至った。魏の李登《声類》が嚆矢(こうし)とされるが,いま伝わらない。陸法言《切韻》(601)は,切韻系韻書の原点である。…
【文字学】より
… 南北朝に入ると,インドの音韻学の知識が中国に紹介されるとともに,韻文の流行が字音の研究を促した。すでに三国魏の時代に李登の《声類》があり,六朝を通じて多くの韻書がつくられてはいるが,現在見ることはできない。隋の陸法言の《切韻》は,現在残簡が残っており,唐代を通じて数度の改訂増補をくりかえし,宋初になって定本ともいうべき《広韻》が刊行された。…
※「声類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」