《売茶翁伝》(読み)ばいさおうでん

世界大百科事典(旧版)内の《売茶翁伝》の言及

【煎茶道】より

…四条派の祖となった画家・俳人として知られる松村月渓(呉春),歌人の小沢蘆庵,さらに風雅のパトロン的立場にあった京都の豪商で画,連歌をよくした世継寂窓(よつぎじやくそう)などが秋成とともに煎茶を楽しんでいたのである。岡崎に居然亭と呼ばれる広大な別荘を持っていた世継寂窓は,また相国寺の大典禅師(1719‐1801)の寿像を描いたことでも知られているが,大典禅師は売茶翁高遊外とも交遊があり,《売茶翁伝》は翁を知る人の書いた伝記として貴重なものである。はじめ売茶翁が意図した〈詩賦若(も)しくは譜を造りて,茶を賞する〉という文雅な煎茶は,こうしてまずその根を秋成らを中心とする京洛の文人たちの地に伸ばしていった。…

※「《売茶翁伝》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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