世界大百科事典(旧版)内の変化有節形式の言及
【歌曲】より
…その音楽は,定型詩の詩節が,第1節,第2節と先へ進んでも,旋律そのものは変化することなく反復される形式(有節形式)が基本で,民謡やポピュラー・ソング,芸術歌曲の大きな部分はこの型に属する。このほか芸術歌曲には,有節形式を枠組みとしながら,詩節の気分の推移に従って音楽が部分的に変化する変化有節形式や,同一の曲調がまったく繰り返されることなく,詩節の全体を通じて作曲される通作形式に属するものもある。F.シューベルトのリートを例にとれば,《野ばら》が第1の型,《菩提樹》が第2の型,《魔王》が第3の型の実例である。…
※「変化有節形式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」