外典福音書(読み)がいてんふくいんしょ

世界大百科事典(旧版)内の外典福音書の言及

【福音書】より

…共観福音書相互間の関係については,最古の《マルコによる福音書》と,今は失われたがイエスの言葉だけを集めたもう一つ別の資料(語録資料)の二つが,他の二つの福音書の記者の資料となっているとする仮説(〈二資料説〉)が定説となっている。 2世紀の半ば過ぎになると多かれ少なかれグノーシス主義の影響下に,多数の外典福音書が生み出されてくる。いずれも正典福音書を基にして,種々の特殊な伝承を加味しつつ,内容的には思弁的であり,冒頭に掲げた〈福音書〉の定義に合致しないものが多く,ナザレのイエスに関しての史料的価値は小さい。…

※「外典福音書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」