世界大百科事典(旧版)内の外座の言及
【下座音楽】より
…〈下座音楽〉は,昭和の初めごろから〈下座の音楽〉を熟語化していわれるようになったもので,これを職分とする〈囃子方〉は,ふつう〈下座音楽〉とはいわない。〈下座〉は〈外座〉とも記し,本来,舞台上手の役者の出入口〈臆病口〉の前の一角を指し,享保(1716‐36)末期に上方も江戸もそこが囃子の演奏場所となり,そこで演奏される囃子を〈下座〉とも称するようになったところから〈下座の音楽〉〈下座音楽〉といわれるようになったもの。上手の下座が演奏場所となる以前は,初期歌舞伎以来,舞台正面奥に囃子方が居並んで演奏するのが通例であった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」