世界大百科事典(旧版)内の多クローン性増殖物の言及
【病変】より
…この点では,良性腫瘍でも悪性腫瘍でも変わらない。再生や炎症にさいして起こる細胞の増殖では,腫瘍とちがって,多数の細胞が分裂,増殖を起こしており,たとえ腫瘍状の塊をつくっても,多クローン性増殖物といわれ,単クローン性の腫瘍とは本質的に異なる。
[別な観点からの病変の見方]
上記のような病変分類ではなくて,細胞単位,あるいは核,ミトコンドリア,小胞体などの細胞小器官レベルで病変を考察したり,代謝機能の障害,免疫学的異常の観点や,成長と加齢などの観点から,病変を組み立てなおそうとする立場もある。…
※「多クローン性増殖物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」