多元的階級(読み)たげんてきかいきゅう

世界大百科事典(旧版)内の多元的階級の言及

【階級】より

…しかし新中間層の位置づけについては諸説まちまちで,新中間層は本質的には労働者であるとする見解,新中間層は本質的には支配階級の補助者であるとする見解,新中間層はもともと支配階級と労働者という二つの異質な部分に分解するはずのものだという見解,新中間層はブルジョアジーとプロレタリアートの懸橋として両者の対立をやわらげる安定勢力であるとする見解,などが併存しているのが実情である。
[多元的階級論]
 M.ウェーバーは,サン・シモンやマルクスのような19世紀の諸学説の一元的指標による階級区分に代えて,複合的指標による多元的階級区分を提起した。彼はその大著《経済と社会》(1921‐22)の中で,社会の不平等状態に関する区分として階級と身分の二つをあげ,さらに階級に関する区分を二つに分けて(1)財産の相違による区分(財産階級),(2)市場利用の機会による区分(営利階級),とし,また身分に関する区分を三つに分けて(1)生活様式による区分,(2)教育による区分,(3)職業の威信による区分,とした。…

※「多元的階級」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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