世界大百科事典(旧版)内の多味薬剤の言及
【生薬】より
… ミャンマーには伝統医の国家試験制度があり,養成機関ができた。ビルマ生薬は300品目以上あり,金や宝石を使った処方とか100種類も混合する処方(多味薬剤polypharmacy)があって,ローマ時代のガレノス製剤を連想させる。また,インド人あるいはインド系ビルマ人のためのインド生薬がみられる。…
【薬用植物】より
…東南アジア各地をはじめ発展途上国にみられる伝統医療はこの系列に属する。これらの多味薬剤は,作用点の異なる同効成分の協力効果によって薬効が発現すると考えられる。薬用植物から生薬(有効成分が高含量のもの),エキス(有効成分が濃縮され,定量されるもの),さらに単一物質(不用成分を除去したもの)へと発達するにつれ,その薬理作用は実験的に確認され単離しうる物質の作用として追究されるようになった。…
※「多味薬剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」