世界大百科事典(旧版)内の多孔式パンチ・カードの言及
【カード・システム】より
…これはコンピューター用のパンチ・カードと違い,カードの四周に1~2列の孔が並んでおり,一定の規則にしたがってパンチを入れる(切りこみを入れる)と,該当の孔にソーター(選別用の細棒)を挿したとき,切りこみがはいったカードはソーターに引っかからずに下に落ち,ただちにふるい分けられるという原理になっている。科学文献など標準化しやすいものの多角的な検索に向いているほか,一般事務の面でもカード式簿記システム,人事などの諸管理方式,図面やフィルムなどの保存などにも応用されるようになり,形式も孔が10列以上の多孔式パンチ・カードを生み出すにいたった。カード・システムによる情報管理は発想の面でコンピューターと競合する部分もあるが,発想の資料や索引システムとして便利なだけでなくコストが安いため,今後も利用されよう。…
※「多孔式パンチ・カード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」