世界大百科事典(旧版)内の多岐腸類の言及
【ウズムシ(渦虫)】より
…口に続く食道の部分の筋肉が変化して咽頭(いんとう)になり,餌をとるときはこれを体外に突出するが,その形態には簡単なものから複雑なものまである。腸管の形には単一の袋状(棒腸類),両側に多くの小さい膨らみをつけた細長い管状(異腸類),咽頭から前方に1本,後方に2本の主幹がのび,主幹から細かく枝分れした腸管をだす(三岐腸類),腸主幹より放射状に多くの腸枝をだし,さらに分岐して体の周縁に達する(多岐腸類)ものまで段階的に分化しているが,無腸類では腸管がなく,口から直接消化吸収できる多核質の柔組織に通じている。一般に肛門をもたない。…
※「多岐腸類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」