世界大百科事典(旧版)内の多摩川ナシの言及
【多摩川】より
…特に,代官小泉次太夫吉次が工事にあたった左岸側の六郷用水と右岸側の二ヶ領用水(ともに1611完成)により多摩川の沖積平野に水田が開け,明治末期にはその面積は最大となった。また自然堤防上などではクワ,ナシ,モモなども栽培され,特に中流部の川崎側は〈多摩川ナシ〉の産地として知られた。しかし,1910年ころから川崎市が沿岸に積極的に工場を誘致し,また都心と結ぶ私鉄の開通によって宅地もしだいに増加し,水田は減少した。…
※「多摩川ナシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」