多系発展論(読み)たけいはってんろん

世界大百科事典(旧版)内の多系発展論の言及

【時代区分】より

…すなわち奴隷制社会のアジア的形態(古典古代の奴隷制社会よりも未熟な形態)と解する見解や,〈古典古代的〉,〈封建的〉,〈近代ブルジョア的〉生産諸様式と同列にある別個の独立的生産様式と解する見解などがあり,いまだに意見の一致がみられない。さらにこれらの発展段階が原則としてすべての民族が通過すべき諸段階であるとみる一系発展論と,巨視的にみると不可逆の前進的諸段階ではあるが,一定の条件のもと,とくに先進文明の影響下では,1段階または2段階をも飛び越えて発展することも可能であり,実際にそのような発展をとげた民族が多い,とみる多系発展論との対立も現存する。今日の世界の学界の大勢は,後者の見解を妥当とみなしつつあるようにみえる。…

※「多系発展論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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