多須奈(読み)たすな

世界大百科事典(旧版)内の多須奈の言及

【鞍作止利】より

…鞍作(鞍作部)の名が示すように馬具をつくる技術者集団の首長であったが,6世紀末ごろに大陸から新形式の鞍の技術が輸入されたとき,配下の金工,木工,染織の技術者とともに,新しい技術を生かして仏像製作に転向したとも考えられる。祖父以来,代々熱心な仏教信者であり,父多須奈も仏工として用明天皇のために坂田寺を建てたと伝えられ,一族と思われる人物たちにも工芸関係の技術者が知られている。当時の権力者蘇我氏とは密接な関係が推測され,606年(推古14)蘇我馬子が日本最初の本格的寺院である飛鳥元興寺を建立する際,止利は銅と刺繡(ししゆう)の二つの丈六仏像をつくっている。…

※「多須奈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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