世界大百科事典(旧版)内の夢見法師の言及
【夢】より
…《宇治拾遺物語》の〈夢買人ノ事〉や,〈だんぶり長者〉を含む夢買長者と呼ばれる一群の昔話,味噌買長者などがそれである。《蜻蛉日記》や《更級日記》をみると,他者の依頼を受けて夢を見る夢見法師の存在と,その夢解きを専門に行った者(巫覡,陰陽師)の存在が確認されるが,夢が一つの実体(他者性)として考えられていた時代には,こうした職能人が霊場に付属していたとしてもふしぎではない。夢は善くあわせる(解く)とその身が幸せとなり,悪くあわせると凶になると昔の人は信じていた。…
※「夢見法師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」