大いなるバビロン(読み)おおいなるばびろん

世界大百科事典(旧版)内の大いなるバビロンの言及

【ローマ理念】より

…その後,3世紀の混乱のなかで都市ローマは現実の帝都ではなくなるが,こうして普遍化されたローマ理念は人々の心中に生き続ける。また,原始キリスト教時代には,ローマを〈大いなるバビロン〉としてその滅亡を預言したキリスト教においても,2世紀のサルディス司教メリトンMelitōnが,アウグストゥスによる平和の確立とキリスト降臨の同時性に神の摂理をみる哲学を打ち出した。
[古代末期における高揚]
 ローマ帝政後期になってゲルマンの脅威が深刻化してくると,ゲルマンの粗暴・野蛮に対する文明・秩序の象徴ローマへの信仰が再燃し,とくに378年アドリアノープルにおける敗戦以後の危機的状況のなかでその激しさを増す。…

※「大いなるバビロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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